茨城

【茨城県の観光】行った気分になれるかも?秋の偕楽園散歩

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本当は、萩の季節に訪れる予定だった偕楽園。

義父の入院で伸び伸びになっていましたが、11月下旬にやっと来ることができました。

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偕楽園とは

偕楽園は、「後楽園(岡山市)」「兼六園(金沢市)」と並ぶ、水戸市にある日本三名園の一つで、天保13年(1842年)に徳川斉昭が開園した遊園です。

斉昭が藩内を巡った時、千波湖、筑波山、大洗の海を遠望できる高台(七面山)を藩内随一の景勝地として遊園を設けることを決め、斉昭自ら造園構想を練っています。

偕楽園の名前は、孟子の「古(いにしえ)の人は民と偕(とも)に楽しむ、故に能(よ)く楽しむなり」という一節からとったものです。

偕楽園は、藩主や藩士のみならず庶民にも開放する目的を掲げて造園されているので、近代の公園に近いものがあります。

現在の偕楽園公園は、隣接する千波湖周辺の拡張部も含まれており、都市公園としてニューヨークのセントラルパークに次ぎ世界第2位の面積を持っています。

偕楽園駐車場付近

明け方に雨が降り、午前中はどんより曇り空。しかし、偕楽園に到着すると秋らしい青空が覗いてくれました。

桜山第三駐車場に車を停め、周遊開始です。

まっぷるには駐車料金500円と書いてありましたが、実際は無料でした。

※パンフレットによると、有料は「偕楽園下駐車場」「常盤神社駐車場」の2か所となっています。

駐車場と公園の間には市道が通っているので、エレベーターで上がって梅桜橋を渡ります。

駐車場エレベーター付近から見た風景。

美しい彩で、水戸はまさに紅葉の見ごろ。公園内も楽しみです。

偕楽園エレベーター付近から見た風景。

鮮明な赤い紅葉が美しく、タイミングが良いと特急スーパーひたちとのコラボも可能です。

エレベーターを降りると案内板があります。ここでパンフレットを入手しましょう。

パンフレット「偕楽園の歩き方」クリックで拡大

そして、エレベーターを降りると偕楽園入口です。

ここからルートを右へ行くか左へ行くか。

まず目指すは好文亭ということで、右ルートを選択しました。

南門と好文亭

南門

入口から1~2分歩いて南門に到着です。

南門は、水戸城、千波湖から桜川を経て、水上から偕楽園へ入るための入口の門です。昔は、船小屋や船着場がありました。

ここから階段を上って好文亭へ向かいます。

好文亭

好文亭(こうぶんてい)は、木造二層三階建ての好文亭本体と木造平屋造りの奥御殿から成る建築物です。

位置や意匠(趣向やデザイン)まで、斉昭が自ら定めたといわれています。各所に創意工夫と洒脱さを感じさせ、斉昭は、ここに文人墨客や家臣、領地の人々を集めて、詩歌や養老の会などを催しました。

奥御殿は、城中で火事があった際の避難場所として備えられ、藩主婦人などが使用しました。

好文亭という名前は、晋の武帝の「学問に親しめば梅が咲き、学問を廃すれば開かなかった」という故事に基づいて名付けられています。

仙奕台

仙奕台(せんえきだい)は、好文亭の近くにある周囲の景観が一望できる突き出た台地です。

「奕」は囲碁を意味し、四方を眺め、湖から吹き上げる涼しい風を受けながら、碁や将棋などを楽しんだ場所です。

現在も石に碁盤の目を刻んだ将棋盤、碁盤が残されています。

仙奕台から眺める千波湖。広々としています。

東門と常盤神社

東門

東門を通ると梅園が広がります。東門裏側にはお土産コーナーの「見晴亭」があり、観光パンフレットを入手することができます。

水戸黄門茶屋

ここでの人気は「梅ソフトクリーム」「梅干し大福」です。

平日で暇なせいか、茶屋のおばちゃんがずっと私用電話をしていて私たちに気付かず。

梅ソフトを食べる気満々だったけど、食べる気が失せお店を後にしました。ああ~、がっかり・・・。

常盤神社

常盤神社は、徳川光圀・徳川斉昭が祀られています。江戸時代後期から明治時代初期に流行した藩祖を祀った神社で、近代に建てられた新しい神社です。

陽に当たり、優しい光を浴びた紅葉はとても美しいですね。

東西梅林と御成門

東西梅林

11月末の梅園。梅の季節には程遠いですが、早春になると、この広い敷地で約100品種、3,000本の梅の花が咲き誇ります。

梅園の外周を歩いていくと御成門が見えてきます。

御成門

好文亭表門と吐玉泉

好文亭表門

さらに道なりに進むと好文亭表門が見えてきます。

じゃあ、私は裏から好文亭に入ったわけですね。となると、表門からはかなり距離があるということです。

一の木戸

一の木戸をくぐり、大杉森と孟宗竹林の間を抜けて進んでいきます。

太郎杉

かつて太郎杉の周囲には杉の巨木があり、大きい順に名前が付けられていました。

五郎杉まであったようですが、現在あるのは太郎杉だけです。

吐玉泉

吐玉泉は、周囲の湧水を枡に集め、高さ約3mの落差を利用して噴出させる構造になっています。

江戸時代末期には、好文亭内の茶室での茶の湯に使われていました。

泉石は、常陸太田市の真弓山から運ばれてきた寒水石といわれる大理石で、現在の泉石は4代目となります。

暁鐘と紅葉

公園終盤になると、また太陽が陰ってきました。

鏡のように映る景色は、青空だともっと綺麗なんだろうなぁ。

暁鐘

この鐘は、かつて旧制水戸高等学校の寄宿舎であった暁鐘寮に、シンボルとして設置されていたものの復元です。

寮生たちは、自らの戒めと警世の思いを込めて、毎朝交代でこの鐘を撞いていました。

本物の鐘は、太平洋戦争中に国家に献納されましたが、同窓会が再鋳し、昭和54年10月の開校60年祭りを機に、この地に復元したものです。

おまけ

タイミング良くスーパーひたちをパシャリ。

JR常磐線なので、電車はかなりの本が数走っています。電車と紅葉というのも風情があります。

最後に

こんな街中に、気軽に行ける日本庭園があるなんて、水戸って素敵な街ですね。

移り住みたいくらい、茨城が好きになりました。