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【千葉の観光】市原市から日本の歴史を探る。国指定史跡「上総国分尼寺」とは

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上総国分尼寺とは

上総国分尼寺(かずさこくぶんにじ)とは、千葉県市原市にある古代寺院遺跡です。

正式名称は「法華滅罪之寺(ほっけめつざいのてら)」と言います。

奈良時代の天平13年(741年)、聖武天皇の命令により、国分寺とセットで建てられた国立の寺院で、全国の国分尼寺の中でも最大規模を誇り、敷地は都のような造りになっていました。

※クリックして拡大。

ちなみに国分寺は、異常気象、疫病(天然痘)、反乱から仏教で国を護ることを目的として、本山の東大寺建立と同時に全国に60を超える国ごとに建てられています。

そのためなのか、国分寺・国分尼寺は政治的な要素が強く、庶民とは全く別世界のものでした。

しかし、光明皇后の強い願いにより、尼寺では人々の病を救うための薬草が栽培されていました。

当時の一般庶民の暮らしは、竪穴式住居に茅葺屋根がかかったという質素なものでしたので、いかに凄いものだったかが伺えます。

市原市の国指定史跡「上総国分寺跡」を歩く
次の日曜は天気が崩れるという予報だったので、お出かけは天気がいい祝日に。 今回は千葉の歴史に触れるために、市原市にある「上総国分寺跡(かずさこくぶんじあと)」を訪ねてみました。 上総国分寺 上総国分寺は、奈良時代に...

復元回廊

回廊の復元は、当時の工法を忠実に再現するため、実際に使われた道具を作ることから始めたそうです。

奥に見えるのが中門です。

金堂跡

基壇(きだん=建物の土台)が並んでいる場所が金堂跡です。

八角灯篭

金堂院内部を照らす照明器具で、「仏に火を捧げる」という意味もあります。

もっと詳しく知りたい方へ

敷地内の「史跡上総国分尼寺跡展示館」において、学芸員の方が詳しく説明してくれます(約30分)。

ここで、国分寺・国分尼寺の歴史を事細かに知ることができるので、

「史跡上総国分尼寺跡展示館 → 上総国分寺 → 国分寺」の順に見学することをお勧めします。

市原市役所を挟んで、「上総国分尼寺跡」「上総国分寺後」があります。

上総国分尼寺へのアクセス

  • 住所:千葉県市原市国分寺台中央3丁目5番地2
  • 電話:0436-21-7633
  • 開館:9:00~17:00(入場は16:30まで)
  • 休館日:月曜日(月曜日が祝日に重なる場合には、その直後の休日以外の日)、年末年始(12月29日~1月3日)
  • 入場料:無料
  • 駐車場:有

※団体での見学は、事前に電話予約をしてください。

詳しくは市原市のホームページにて。

最後に

撮影はしませんでしたが、史跡上総国分尼寺跡展示館の動画と、ジオラマを使った説明がとても分かりやすくて良かったです。

また、貴重な展示品についても詳しく説明をしてくれるので、ここは必ず立ち寄ってから見学して下さいね。