2019年9月9日未明、千葉県に上陸した台風15号の影響で、県内は大規模な停電に見舞われました。千葉市に住んでいる我が家も電気が来ず、復旧したのが17日に日付が変わる手前の夜遅くでした。
※事細かに情報を発信してくれた千葉市長と、不眠不休で作業にあたって下さった東電には感謝です。
台風通過後の3日間は猛暑で、夜になっても気温は30℃を切らず、疲労が蓄積するばかり。
幸い、10日には高速道路が復旧し、ガソリンも満タンに入れられたので、避難を兼ねて茨城県内陸部を観光することにしました。
まず、台風15号停電からの避難の旅、1か所目は笠間市内にある「常陸国出雲大社(ひたちのくにいずもたいしゃ)」です。
常陸国出雲大社案内図
拡大版はこちら(公式サイトの案内図にジャンプします)。
常陸国出雲大社について
主祭神は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)で、だいこくさまとしても知られています。
その他にも御客座五神である
- 天之常立神(あめのとこたちのかみ)
- 宇麻志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)
- 神産巣日神(かみむすびのかみ)
- 高御産巣日神(たかみむすびのかみ)
- 天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
が祀られています。
縁結び、家内安全、商売繁盛、厄除けなどの御利益があります。
常陸国出雲大社の歴史
1992年(平成4年)12月4日、島根県出雲大社よりご分霊が鎮座され、2014年(平成26年)に常陸国出雲大社として改称しています。
「日本文徳天皇実録」(871年)によると、大国主大神は、神代の昔、常陸の国(現在の茨城県)の少彦名神(すくなひこなのかみ)と共に国づくりに励まれたと伝えられています。
常陸国出雲大社の参拝作法
島根出雲大社と同じく「2礼4拍手1礼」です。
一般的な神社では明治期に統一された作法(2礼2拍手1礼)ですが、常陸国出雲大社では古来の作法である2礼4拍手1礼を守り伝えています。
大鳥居
大鳥居は、明神鳥居形式としては日本最大級で、笠間の石切山脈で採れる稲田みかげ石が使われています。
ちなみに、この石は笠間焼の材料ともなっています。
参道
写真では分かりにくいですが、なかなか急な坂道で、中腹に階段があります。
手水舎
狛犬
拝殿
諏訪大社本宮の脇拝殿様式が取り入れられています。
正面の大しめ縄は長さ16メートル、重さ6トンと、島根出雲大社よりもさらに大きい、日本最大級のしめ縄です。
※2018年7月17日に架け替えられた島根出雲大社神楽殿の大しめ縄は、全長13.5メートル、重量4.5トンです。
見晴台からの眺め
茨城ののどかな風景が楽しめます。
雲に隠れているのは吾国山でしょうか?
石狩平野出身の私としては、地形が似ている茨城県が大好きです。
常陸国出雲大社へのアクセス
- 住所:茨城県笠間市福原2006
- 電話:0296-74-3000
- 駐車場:有
- 入場料:無料
公式ホームページはこちら
最後に
関東から本家の島根県はとても遠くてなかなか行くことができませんが、出雲大社の神霊が祭られているので、同じご利益が得られます。
茨城県近郊にお住まいの方は、まずは笠間の出雲大社を参拝してみてはいかがでしょうか?