台風15号停電からの避難の旅、2か所目の観光は笠間市内にある「石切山脈」です。
平日のせいか、到着すると見学客は私たち夫婦しかいませんでしたが、猛暑の中、職員の方が丁寧に案内をして下さいました。
おそらく、車が千葉ナンバーで、訪れた日が災害直後だったので、親切に説明してくれたのだと思います。
とてもありがたいですね。
石切山脈とは
茨城県笠間市稲田にある稲田沢は、日本最大規模を誇る御影石(みかげいし)の採掘場です。
通称「石切山脈」と呼ばれ、八溝山系東西約10km、南北約5kmの広大な地域で採掘され、地下は深さ1.5kmまで続いていると言われています。
ここで採れる石は、白い美しさゆえに「稲田石」というブランドになっています。
中野組石材工業(株)が1899年(明治32年)に採掘を開始し、2011年(平成23年)より、その資産を借り受けた(株)想石が、採掘を引き継いでいます。
御影石は墓石というイメージがありますが、笠間の稲田石は
- 国会議事堂
- 日本橋
- 茨城県庁
- 東京駅
- 笠間稲荷神社
などの多くの有名建造物や、
- 笠間焼
の材料としても使われています。
余談ですが、案内の人によると
とても美しい風景であっても、採掘している人にとっては日常にある当たり前の風景。
SNSや口コミ等でインスタ映えする絶景として紹介されるようになり、改めてその良さを認識したそうです。
そこで、地域活性化のため、訪れた人に詳しく紹介をしている。
とのことなんです。
確かに、初めは珍しかった富士山でも、そこに住み慣れてしまうと山なんて見なくなってしまうんだから当然だな~と、妙に納得してしまいました。
石切山脈の風景
最初に目に入るのが、東京ミッドタウンで展示された彫刻の数々。
フェンスの奥が、採石場です。
手前の採石場は、地下約65mまでを採掘し、大部分の岩石を採取したため2014年より休止しています。
3年をかけ、石切山脈から滲み出る湧水と雨水により深さ35メートルの湖となりました。
透明性の高い神秘的な色をしており、「地図にない湖」として認知されつつあります。
現在採掘場所は、写真奥の山頂付近です。
稲田石加工場の様子。
人はいませんでしたが、奥の方で自動作業による石磨きが行われていました。
石切山脈へのアクセス
- 住所:茨城県笠間市稲田4260-1 ㈱想石 稲田営業所
- 電話:0296-74-2112
- 見学時間:9:00~16:00
- 定休日:土日祝(不定期)
- 駐車場:有(20台)
- 入場料:無料
プレミアムツアーコースについて
事前に電話予約を行うと、現在使われている採掘場を見学することができます(料金500円)。
※作業現場では火薬も使用しているため予約が必要とのこと。
国道50号稲田交差点から、県道289号富谷稲田線に入ります(石の百年館と反対方面に曲がります)。
道なりに進むと、「中野組石材工業(株)」と書かれた建物が右側に見えます。
建物と五重塔の間を入ったところが駐車場です。
最後に
茨城県は、魅力度ランキング47位と言われていますが、千葉県よりも見どころ満載だと思っているのは私だけでしょうか?
少しでも多くの人に、茨城県の良い所を知っていただけたらと思います。