腸の中には「善玉菌」「日和見菌」「悪玉菌」が存在しています。
- 善玉菌は、腸内を綺麗にして身体を健康にする細菌。
- 日和見菌は、善玉菌と悪玉菌のどちらか強い方に味方するどっちつかずの細菌。
- 悪玉菌は、身体に悪い影響を及ぼす細菌です。
したがって、「善玉菌はたくさん、日和見菌はほどほど、悪玉菌はちょっぴり」というバランスを保つことが理想です。
そこで、善玉菌のエサになる食物を効率よく食べて、「痩せる」「美肌」「健康」のための身体づくりをしましょう。
食べ物や食べ方については「毎日快便!腸内の毒を出し、善玉菌を増やす101のワザ」という本に書かれています。
発酵食品を食べる
発酵食品が腸にいいと言われる理由は、食物に含まれる乳酸菌などが、善玉菌のエサになるからです。
腸を整える発酵食品として、
- ヨーグルト
- 味噌
- 納豆
- 酢
- キムチ
などが挙げられます。
ただし、ヨーグルトにおいては賛否両論です。
日本人は、牛乳に含まれる乳糖を分解できない人が多いので、牛乳やヨーグルトでお腹がゴロゴロする人は、ヨーグルトを食べない方がいいです。
その代わり、日本の発酵食品を毎日食べるようにしましょう。
朝食時の1杯の味噌汁はおすすめ
朝に飲む味噌汁は、胃腸を活発にし、肥満、生理不順、更年期障害の予防に役立ちます。
朝飲むのが難しいのであれば、夕食時でもかまいません。
私が朝食にしている発酵食品
私は毎朝、朝食として酢納豆ときな粉ヨーグルトを食べています。
目的は血液をサラサラにすることと、善玉菌を増やすことです。
酢納豆は、大さじ1杯の酢と付属の醤油とからしを混ぜて食べています。納豆を食べるうえで気を付けていることは、「熱々ご飯にかけない」「納豆汁にしない」ということ。
なぜなら、納豆は熱に弱いので、加熱してしまうと効果が弱くなってしまうからです。
ヨーグルトは、必ず納豆の後に食べています。ヨーグルトは胃酸に弱く、朝一番の空腹時に食べると、乳酸菌やビフィズス菌が死んでしまうからです。
ヨーグルトにきな粉を混ぜている理由は、お餅用のきな粉が余ってしまったから。しかし、あとで本を読んでみると、きな粉に含まれるオリゴ糖も、善玉菌の栄養になると書かれていました。きなこで良質のたんぱく質も摂れるので一石二鳥です。
この習慣を1ヶ月以上続けた結果、血圧の数値が5ぐらい低くなりました。
※酢は酢酸という成分が含まれているので、胃腸内を刺激し、胃が荒れる場合もあります。胃腸の弱い方や逆流性食道炎の方は控えて下さい。
食物繊維を食べる
食物繊維がたくさん摂れるものの代表格として、
- 野菜
- 根菜類
- きのこ類
などが挙げられます。
中でもきのこ類は優秀で、便秘を解消して腸内環境を整えるだけでなく、生活習慣病や肥満をも撃退してくれます。えのきだけに含まれるエノキタケリノール酸は、なんと内臓脂肪を20%も減少してくれるんです。
えのきを食べるときに気を付けたいことは、天日で干す、または凍らせてから食べて下さい。
なぜかというと、えのきに含まれるエノキタケリノール酸は、硬い細胞膜に包まれています。細胞膜を壊して食べないと、せっかくの成分が吸収できないからです。
その他に、きのこ類はレンチンして保存する「うま味きのこ」をストックしておくと、とても便利です。
冷蔵庫で1週間保存できるのと、他のおかずと組み合わせて食べることができるからです。また、時短料理にもなります。
激しい下痢や嘔吐の後の食事はおかゆで
善玉菌の多くは、3日間エサがないと死んでしまいます。
おかゆは余計なものを含んでおらず、善玉菌のエサとなる糖質だけを含んでいるので、下痢や嘔吐で腸内が弱った場合はおかゆを食べましょう。
嘔吐が止まり、徐々に食べられるようになったら、甘酒やぬか漬け、納豆などの発酵食品を食べるようにしましょう。
最後に
納豆やヨーグルトが、便秘や腸内清掃に役立つことは知っていましたが、まさか、えのきが内臓脂肪を減らしてくれるなんて知りませんでした。
これを機に、常時きのこをストックしようと思います。