「毎日快便!腸内の毒を出し、善玉菌を増やす101のワザ」という本を読むと、体質により、食事療法や薬が効かないという症例があることが分かりました。
また、薬による副作用のことも書かれていて、便秘薬を飲むのは最終手段だということを実感しました。
そこで、「便秘薬と腸の関係」「便秘や冷えに効果があるストレッチ」について紹介したいと思います。
便秘薬が最終手段なワケ
日本人の80%がねじれ腸であるため
解剖図で見る腸は、四角くてねじれがない腸です。
この形は欧米人のもので、日本人の80%はこの形をしておらず、腸が複雑にねじれています。
そのため、ねじれた部分に便が詰まって便秘になったり、たまった便の重みでさらに腸がねじれる可能性もあります。
便秘薬を飲み、蠕動運動(ぜんどううんどう=腸の収縮を生み出す運動のこと)を起こして排便を促しても、ねじれに便がひっかかってしまっては出るものも出ません。
刺激性下剤で無理やり腸を動かすと、お腹が痛くなることがあります。ひどいと血圧が下がり、失神する人もいるくらいです。
必要なときに薬を飲むのは仕方ないとしても、ねじれ腸の人は、腸ゆらしなどで排便しやすくする必要があります。
したがって、便秘薬を飲む場合は、病院で診察を受けてから飲むことをお勧めします。
腸が疲労するため
便秘薬を飲むと腸が疲弊(ひへい)し、粘膜が損傷して真っ黒くなったり、腫瘍も発生しやすくなります。
便秘薬は、1度飲んだら3日間は開けることが望ましいです。
便秘薬を飲んだ場合
長期間便秘になると、食べ物が小腸を通過するのに時間がかかり、下剤が大腸に届くには24時間以上かかる場合もあります。
便秘薬が効きにくい場合は「夜飲んで朝に出る」ことはなく、「朝飲んで翌朝に出る」つもりでいて下さい。
ねじれ腸に効果があるストレッチ
腸のねじ巻き体操
腸全体をゆらし、腸のねじれ部分で便がひっかからないようにします。
S状マッサージ
便の通り道である重要な関所「下行結腸」「S状結腸」を刺激してゆるませます。
腸の位置もどし
ねじれて伸びた腸をあるべき場所に戻します。
背筋伸ばし
姿勢の悪さは腸だけでなく、内臓全体を落下させ、ねじれ腸を悪化させます。姿勢を良くして内臓を引っ張り上げましょう。
便秘と冷え取りに効果があるストレッチ
ねこ伸び運動
腸の動きが悪く便秘で悩んでいる人の多くは、股関節などが歪んでいます。
ねこ伸び運動で全身の血流がアップし、便秘、疲れ目、股関節のズレを解消します。
足上げ骨盤体操
骨盤内の冷えを取りながらS字結腸を刺激します。
血流がアップして、便秘体質が改善されます。
最後に
便秘や腸活に関する情報は、この1冊によくまとめられています。
もしも本気で便秘で悩んでいるのであれば、薬に頼る前にこの本を読んでほしいと思います。