寒い冬は、いつもグッスリ眠れないにゃんころげです。
ストーブを焚けば、肌の乾燥で身体が痒く、ストーブを消せば寒さで震えて眠れない。
にもかかわらず、我が家の義父は、このくそ寒いのに朝9時前から3時間も4時間も、家じゅうの窓を開けっぱなし。
義父いわく「部屋の湿気対策」「爽やか(?)な風が気持ちいい」らしく、外に行く格好でコタツに入っている始末。しかも、乾燥による、肌荒れやくしゃみに悩まされているようです。
北海道出身の私は、換気は5分位でいいと思っていたけど、千葉は違うのかなぁ?
そこで、冬に行う換気の方法と、湿度とインフルエンザ・カビの関係を調べてみました。
冬場に健康で過ごせる湿度とは
冬の快適湿度は50%~60%
と言われています。
それはなぜかと言うと、
- 湿度が50%を下回るとウイルスが活性化する
- 湿度が60%を上回るとカビやダニが繁殖する
からなんです。
したがって、インフルエンザやカビ、ダニを予防するには、部屋の湿度を50%~60%にキープする必要があります。
肌に快適な湿度とは
肌を潤す美肌湿度は60%~65%
と言われています。
そして、湿度が50%よりも低くなると、身体の水分がどんどん失われていきます。すると肌が乾燥し、夜も眠れないほど身体がかゆくなります。
※暖房を使う我が家のリビングの湿度計を見てみると、湿度が40%台に下がっていて驚きました。どうりで身体が痒くなるわけです。
冬にぐっすり眠れる寝室温度とは
寝室の最適温度は16℃~19℃
と言われています。
寝室の気温が16℃~19℃ってちょっと寒いのでは?と、思った方も多いはず。
しかし、ぐっすり快眠するには、室内温度よりも布団の中の温度の方がとても重要なんです。
ちなみに、
熟睡できる布団内の温度は32℃~34℃。
それ以上温度が上がると身体が自然に寝返りを打ち、布団の空気の入れ替えをするので、温度を下げます。
その布団内の適温を保つ温度が16℃~19℃という訳なんです。
それ以上気温が高いと布団の中が熱くなって寝苦しく、逆に低いと寒くなり、眠れなくなります。
※暖房を殆ど使わない私の寝室の湿度はいつも50%台。寒くて眠れなかった日の温度計は9℃。だから身体がかゆくなくても眠れなかったワケなんですね。
冬を快適に過ごすための部屋の温度とは
部屋の快適温度は18℃~20℃
と言われています。※参考:(株)クレセル
この気温も夏場と比べると低いですよね。
これは、政府の提唱している省エネ温度というもので、人によって寒く感じると思います。
しかし、「寝室と温度差を無くす」「水道光熱費の節約」というのであれば、1枚余分に羽織ると丁度いい温度だと思います。
インフルエンザ対策には、温度22℃以上・湿度50%以上
これは、1961年にG.J.HARPERが発表した論文が基となっています。
論文によると、温度を22℃程度、湿度を50%以上の状態を4時間以上保った場合、ウイルス生存率は6%以下になったという結果が報告されています。
さらに温度を30℃に上げた場合、生存率は0%。
インフルエンザウイルスは、高温多湿に弱いというということも解っています。
しかし、湿度が60%以上になると、カビやダニの発生にもつながるので、50%~60%の間で設定する方が良いでしょう。
冬の室内換気について
一般的な6畳~8畳であれば5分ほどで良い
部屋の空気の入れ替え時間は「30分~1時間が良い」と言っている人がいますが、冬場についてはオススメできません。なぜなら、窓を開ける時間が長ければ長いほど、室内が寒くなるからです。
6畳~8畳であれば、5分程度で部屋の空気がほぼ入れ替わります。回数も1日1回以上行えばOKです。
冬の換気の仕方
窓は、対極になる2ヶ所を全開にし、風の通り道を作ります。
ワンルームなど、窓を1箇所しか開けられない場合は、換気扇やサーキュレーターを回しましょう。
サーキュレーターは窓側へ向け、部屋の空気を外に出すように設置します。この時、水平な床などで障害物が無い場所に置きましょう。
寒いのに換気が必要なのはなぜ?
- 暖房器具から排出された一酸化炭素や二酸化炭素による空気の汚れ
- 衣類から出るホコリやチリによる空気汚れ
- 外から持ち込まれた土埃による空気の汚れ
- 料理などの部屋にこもる臭い
を改善するために行います。また、換気することによりインフルエンザやカビ・ダニの予防もできます。
最後に
インフルエンザ予防には、適度な温度と湿度が重要ということが解りました。
湿度が低すぎるとインフルエンザウイルスが死滅してくれませんので、いつも50%~60%を保つように努めましょう。
そうすることで、かび・ダニの予防につながるだけでなく、身体の痒みを抑えることもできますよ。