仕事から帰ると、義父が筍ご飯を炊いていてくれました。
北海道で筍が生えていないせいなのか、道産子の私は筍が嫌いでした。千葉へ来た時に初めて大多喜の筍を食べたのですが、筍がこんなに美味しい食べ物とは知りませんでした。
筍は採れる場所によって味(甘味や渋み)が違いますが、大多喜の筍はとうもろこしのように甘く、渋みが殆どありません。
しかし、今回の筍は義父が近所の竹林で採ってきたものなので、渋みがあるあまり美味しくない筍でした。ちょっと残念。
でも初物なので有難くいただきました。味付けは薄めで身体に優しい味付けでした。炊き込みご飯はおこげができて美味しいですね。
初物を食べる時は西(東)を向いて笑え
「初物を食べる時は西(東)を向いて笑え」という言葉を知っていますか?初物を食べると「寿命が75日伸びる」と言われているそうです。
向く方角は住んでいる地域によって違います。
西を向くのは関東。「阿弥陀様が西にいらっしゃるため、西を向いて笑う」という説と、「初物を関西よりも先に食べられたことを自慢するため」という説があります。
東を向くのは関西。「太陽が昇る方向なので、日頃の恵みに感謝する」という説と、「初物を関東よりも先に食べられたことを自慢するため」という説があります。
でも、どちらも「初物(旬の美味しい物)を感謝していただく」「初物を食べることができて嬉しい」という気持ちが表れている習慣だと思います。
便利になった現代では、1年中を通して美味しいものが食べられるようになり、その時の旬の食べ物が何かわからないことが多いです。旬の食べ物を意識して、笑って食べられるというのはとても幸せで有難いことだと思います。
こんな素敵な習慣が、後世まで残るといいですね。