東国三社のひとつ「息栖(いきす)神社」へ行ってきました。
これでやっと三社(香取神宮、鹿島神宮、息栖神社)制覇です。
これらの神社の共通点は、国譲りのために天照大御神から派遣された3柱の神様(タケミカヅチ、フツヌシ、アメノトリフネ)が、それぞれに祀られているというところです。
息栖神社は、香取、鹿島と比べるとこじんまりとしていますが、歴史が古い由緒ある神社です。
おもしろいことに、この3つの神社の一の鳥居は、香取神宮は利根川、鹿島神宮は北浦、息栖神社は常陸利根川と、全て水際に建ってるんですよ。
息栖神社「御由緒」と「御利益」
主祭神
久那戸神 (くなどのかみ)
相殿神
天鳥船神(あめのとりふねのかみ)、住吉三神 (すみよしさんしん)
ご利益
厄除招福、交通安全、海上御守
息栖神社の境内
駐車場が二の鳥居の両脇にあり、社殿までそれほど距離はありません。
摂社・末社(神社の境内にある小さな社)の数も少ないので、楽に参拝することができます。
一の鳥居と忍潮井
駐車場から常陸利根川へ向かうと、一の鳥居と忍潮井(おしおい)があります。
※駐車場との間に一般道を挟んでいますが、交通量は少ないものの、車のスピードが速いので、横断には十分注意して下さい。
向かって右側は男瓶(おがめ)。大きな鳥居が建てられています。
向かって左側には女瓶(めがめ)。小さな鳥居が建てられています。
忍潮井は、一の鳥居の両脇に設けられた二つの四角い井戸で、神功皇后の3年(194年)に造られたと言われています。
その当時、この辺り一面は海水に覆われていましたが、真水の水脈を発見し、これを噴出させて住民の生活用水としました。海水をおしのけて清水が湧出している様子から、忍潮井の名が付けられたと言われています。
水底を覗くとうっすらと瓶が見えるのですが、男瓶は径2m弱で、白御影石でできた銚子形の瓶。女瓶はやや小ぶりの土器形をしています。
常陸の忍潮井は、伊勢の明星井(あけぼのい)、伏見の直井と並び、日本三霊泉のひとつとされています。
この清水にはこんな言い伝えが。
「女瓶の水を男性が、男瓶の水を女性が飲むと二人は結ばれる」
現在忍潮井の水を直接飲むことはできませんが、境内の手水舎の奥にある湧き水は、忍潮井と同じ清水で、お水取りをすることができます。
縁結びのご利益もあるとされていますので、飲んでみてはいかがでしょうか。
境内
二の鳥居
神門
社殿
御神木
力石
この力石は、春秋の祭りや夏の昼休みや夕涼みがてらに、若者たちが力比べをしたと言われている石です。
神聖な場所で行われたとあって、神様と人間が一体となり、体力と気力の発散に汗みどろになって喜ぶさまが偲ばれます。
遠い昔の御先祖たちの青春時代を物語っていますね。
稲荷神社
お稲荷様は稲を象徴する穀物・農業の神です。
現在では商売繁昌・産業興隆・家内安全・交通安全・芸能上達の守護神としても信仰されています。
なので、ご利益をいただくために併せてお参りしてきました。
息栖神社へのアクセス
- 住所:茨城県神栖市息栖2882
- 電話:0299-92-2300
- 駐車場:有
- 入場料:無料
最後に
息栖神社は、鹿島・香取神宮へは車でそれぞれ20分なので、合わせて行きたいですね。