2020年6月25日に放送された秘密のケンミンSHOW極。
「北海道にも負けんジンギスカン王国だに!」ということで、長野の美味しいジンギスカンと県民のジンギスカン愛が紹介されていました。
生粋の道産子である私は長野ジンギスカンのことは全く知らなかったため、とても興味深い内容となっていましたが、その中でアレ?と思うことがありました。
長野と北海道のジンギスカン事情を比較するのは番組的に面白いので構いませんが、北海道ジンギスカンの間違った情報が盛り込まれていました。
北海道ジンギスカンは味付け肉もポピュラーである
北海道のジンギスカンは、生肉(味付けしていない肉)と味付け肉(タレに漬け込んだ肉)の2種類があります。
しかし、番組では生肉を焼いた後にタレを付けるのが北海道民の食べ方だと紹介していました。
実は、私の出身である空知振興局には、「松尾ジンギスカン(滝川市)」「かねひろ成吉思汗(長沼町)」という2大ジンギスカンがあり、両方とも味付け肉を販売しています。
秘伝のタレは各々違いますが、どちらも柔らかくて美味しいです。しかも、長沼ジンギスカンにおいては肉厚なのに柔らかいという特徴があります。
ちなみに、厚真、小樽、富良野も味付け肉です。
ビール園のような生肉のジンギスカンよりも、しっとりと柔らかい味付けジンギスカンの方が美味しいべさ~。
なので、長野県の味付けジンギスカンは大正解です!!
また、ペラペラの羊肉を野菜に乗せて蒸し焼きにする、マザー牧場スタイルは言語道断です。
私が選ぶ北海道代表にふさわしいジンギスカン
ジンギスカン専用鍋を持っていない家庭も結構多い
ケンミンSHOWでは、北海道民の殆どの家庭には「ジンギスカン専用鍋がある」と紹介していましたが、無い家も多いです。
正直なところ、昔ほど普及していないと思います。
なぜなら、専用鍋は鉄製なので手入れを怠ると錆びるため、専用鍋を使わずホットプレートで焼く家庭も多いからです。
ちなみに、手入れが面倒な専用鍋は我が家の実家にはありませんでした。
【豆知識】味付け肉はジンギスカン専用鍋で食べるのがオススメ
タレに漬け込んだ肉を焼いていると、タレが染みた旨味たっぷりの肉汁が溢れてきます。
ホットプレートだと汁でじゃぶじゃぶになる場合がありますが、専用鍋は肉汁が下に溜まるため、それで野菜やうどんを焼くと更に美味しく食べられます。
捏造と言うよりリサーチ不足
北海道は1つの行政区域となっていますが、細かくは○○振興局という14の区域に分かれており、そのひとつひとつの規模は1つの県に匹敵します。
したがって、札幌の中心街で集めた情報が北海道の真の情報だとは限らないのです。
※例えば、札幌の人に遠く離れた旭川(上川振興局)や稚内(宗谷振興局)の情報を聞いても詳しく知らない人の方が多いです。
要は北海道を語るなら、北海道全域で情報収集しなさいよって話です。
おそらく、ジンギスカンに関しては札幌でしか調査してないんだろうな。だから情報不足の内容を放送して、地元民から「捏造」と言われるハメになるんです。
最後に
きっと、長野のジンギスカンも美味しいんだろうな~。
ジンギスカンが美味しく食べられるのは、日本全国で北海道と長野だけ。タッグを組んで由緒正しい美味しさを全国に知らしめて欲しいです。