掩体壕とは
掩体壕(えんたいごう)は、敵機の空襲から戦闘機を守り、隠しておくための格納施設です。
掩体壕の築造方法
土砂をおわん形に盛って転圧し、筵(むしろ)や板を並べ、その上に金網や鉄筋を張ってセメントを流します。固まったら土砂を取り除き、上空から見つけにくくするため、上部を樹木で覆い、周辺と同化させます。
茂原の掩体壕
戦時中には茂原海軍航空基地があり、航空機を滑走路から誘導路を走らせてきて壕に納め、敵機からの攻撃に備えるために作られたものです。
※三井化学茂原分工場の広大な敷地が当時の茂原海軍航空基地
現存しているものは10基ほど。市で管理しているものもありますが、全て私有地に建っています。
本小轡の掩体壕
厚さは30~50cmとバラツキがあり、計算通りのセメントが間に合わず、後から付け足した様子もうかがえます。
掩体壕マップ
※Googleマップで場所を確認できたのは9か所。
- 撮影場所:千葉県茂原市本小轡1119-65
- 駐車場:無し
最後に
いまでこそのどかな田舎町なのに、戦時中ではここで空中戦があったと思うとゾッとしました。
このような歴史的建造物は、戦争を「起こさせない」「忘れさせない」ためにも、保存が必要かもしれませんね。
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